ボブ・ディラン、ビヨンセ、ジャッキー・チェン、ブリトニー・スピアース。
彼らの共通点何だと思います?
1年の中で一番高額なTVCM広告枠、スーパーボウル中継の中でペプシのCMに、出演したスター達です。
ペプシは去年までの過去23年間、このスーパーボウルの広告枠に、ほぼ毎年最高額の広告料を支払っていました。
過去10回でこの枠のためだけに使った広告費は、1億4千2百万ドル、平均して1回14億円と
いうことになります。
ところがそのペプシは今年のスーパーボウルから、広告を出すのをやめてしまいました。
その代わりにプレスリリースされたのが、
「ペプシ・リフレッシュ・プロジェクト」:
http://www.refresheverything.com/
これは「社会をリフレッシュするようなアイデア」を募集し、一般の投票で選ばれたプロジェクトへ資金を提供するというものです。
社会貢献についてのそれらのアイディアは、Food&Shelter, Neighborhoods, Educationなどのカテゴリーに分かれていて、2月23日現在のランキングトップは、「ガールスカウトが作ったクッキーを海外に駐留する軍人達に送ろう!」というプロジェクトで、資金提供枠は5000ドルです。
もちろん景気の影響もあって、単純に広告費を削減したい、という意図もあると思いますが、
社会的意義にこたえながら、ソーシャルネットワーキングなどを利用したマーケティングの方が、効率的であり、かつ消費者へのインパクトも大きいという判断の結果であることは確かです。
これは、TVCMの終わりを意味するのか?とも言われていますが、その一方で、オンライン広告で最高の収益を伸ばし続けているGoogleが、今回初めてこの枠に登場しました。
日本でも放映されているような検索の中にストーリーを組み込んだ、検索窓の映像だけの
シンプルなCMは、かなり好評だったようで、放映後のGoogleへの賞賛や関連するつぶやきは、飛躍的に伸びたそうです。
この2つの動きは、相反するもののように見えますが、実は同じトレンドを反映しているのではないでしょうか?
従来から言われている「メディア間の連携」の中に、今まさに消費者自体がメディアの一部、発信源として、確立したということ。
これも含めて、単にこれまでのTVCM偏重から、全てのメディアを通してバランス良く、統一、連携されたコミュニケーションでなければ、本当のインパクトは望めないということが、「広告」に突きつけられているのではないでしょうか。
(参考)今年のスーパーボウルのCM集:
http://www.spike.com/superbowl
Yu Keishu
Vice President / Marketing Director





